EPOCH
+ 各曲の一言感想。
+ アルバムの流れ。構成とWONDERFULも。
+ 色々ひっくるめて思ったこと。++ 各曲の一言感想。
とりあえず順番に書いていきます。
一言という割には案外長いかもしれません(汗)。まず『EPOCH 〜intro〜』で凄いすんなりと曲に入っていけたのですよね。ジャケットの世界観を彷佛とさせるような、民俗音楽みたいな雰囲気が好い具合に表われているのが、今回のアルバムオープニングにはピッタリだったと思うです(冒頭から入ってきてる弦楽器?が良い味出してるのですよね。Dynamite MCの声も映えてるし)。
その後の『ELEPHANT』への繋ぎなども全く違和感ないから、これもすっと曲に入って行けたし、段々と盛り上がっていくっていうところも、ライブではやると楽しいだろうなーって思った(そして私はRIPちゃんが意味なく(?)騒いでる声ってのが結構好きなのですよね。本当に楽しそうに聞こえるからさ)
『Hot chocolate』などはELEPHANTからの繋ぎが本当に痺れた。ハマり過ぎだろ!ホントにもう!!これに関しては前もって曲を知ってるせいか、尚更この場所がハマり過ぎだと思いましたね。
『ブロウ』の時からは怖いくらいの流れの良さも一段落って感じですが(前3曲が凄まじすぎたんですよね)。でもブロウは音の中に優しい部分があるから、多分どこに置いてもさほど違和感はなかった気がするんですよね。アルバムの中でも喧嘩することなく、周りに馴染んでる気がします。
ただ、これまで上がり調子だったのには変わりないので、ここで『Island』のような癒し系がくると耳休めが出来て嬉しいんですよね。オルガンや口笛、コーラスの音色が気持ちを優しくリラックスさせてくれます。でもRIPちゃんは森くんを贅沢に使い過ぎる気がしますね。森くんもちょっとは怒ってもいいと思うよー。今までにも何回かあったわけだしねー。。
贅沢ということでは、『パーリーピーポー(Hosted by VERBAL)』のVERBALさんも負けてませんね。めっさ出しゃばってますが、ラップやってないし、ラストのオチにも使われてるし(笑)。というかちょっと気になったんですけど、これフックの部分のリズムが、どこどなくラヴぃに微妙に似てませんかね?それがちょい気になったです。
『DIG DUG』は打ち込みサイコー!って感じです。あの低音の打ち込みリズムが、聞いてるとクセになるとでもいいますか、「掘る」というリリックとピッタリあっていて、それが凄い面白い効果を生み出していると思うのですよね。あのリズムって意外とライブでものれると思うしさ。
『レッツゴー7〜8匹(feat.スチャダラパー)』は、こっちは緩さがクセになるという感じですね。リリックの中にも遊び心があるし、イイ年したおっさん達が本当に曲で遊んでる姿というのが思い浮かんで、なんだかほのぼのします。
ラストの意味深なリリックも、真面目に捉えていいのか?それともブラックジョーク的ニュアンスとして捉えればいいのか?その絶妙なさじ加減が出来るのも、スチャさんたちがいるからこそだと思いますし。『Break beats ERA』はカッコイイの一言に尽きるかと。クラブの中のカッコよさがあるのかな?(クラブに行ったことないから疑問系ですが)
目立ちすぎず、かといって地味すぎるわけでもなく、延々とループするトラックの中で、さり気なく見せ場的ポイントも持ってくるところに、大人のカッコよさを見た気がしました。で、『アゲインスト』では一気にきましたね。こういう速い曲って結構好きなんですよね。掛け合いなんかも一段とカッコよく聞こえるし(RYO-ZくんとPESくんの所が特に好きです!)。あと声にエフェクトかけてるところも、トラックの中で歪んでる部分の一部になってるような気がして、なんだか不思議に聞こえました。ここは電子音との絡みもあって、尚更その歪みが形容しがたい(上手く言葉で説明出来ないような)音に聞こえたんですよね。それが何だか不思議で面白かった!
『ラヴぃ(リップスライムとくるり)』では一転して、爽やかな空気になりましたね。まるで、窓開けて空気を入れ替えたような爽やかさです。その爽やかさってのが、次の流れにも繋がっていってると思うんですよね。
『Present』はリリックの光景が一連の物語として頭に浮かんでくるようです。それぞれのリリックが「あるある」って思うことばかりなので、尚更感情移入しやすいんだと思います。みんな優しくて温かくなる好いリリックばかりだけど、RYO-Zくんの「あれこれ悩んでる時間が一番イイ フェイス」とか、きっとみんな当てはまることだと思うんですよね。私はこのフレーズが何気に大好きです。
『LINDA』は癒し系…というよりは、どちらかと言えば眠くなるって感じですね。子守唄っぽいような印象を持ってしまいました(どーでもいいけど、なぜかこれを聞いた時、真っ先にリリメグが頭に思い浮かんだんですよね。なんででしょうね?)
『Wonderful』は今回のアルバムの中で一番好きです!とてもじゃないけど一言では語れないので、あとでたっぷり語ります(笑)。
……こんな感じですね。
一言以上たっぷり未満な各曲の感想は。++ アルバムの流れ。構成とWONDERFULも。
『TIME TO GO』の辺りから、RIPちゃんのアルバムの流れの良さというのは如実に現れてきたと思うのですが。
今回も曲の流れや構成については凄いと思っちゃうんですよね。
流れについては最初の方でも少し書いてますが、聴いてても疲れなくて飽きなくて、どんどんアルバムの世界観に引き込まれていく作りになっているのが、自然で気持ち良くていいなぁ……と。素直に思っちゃうんですよね。特にintroからホッチョコまでの流れがやばすぎです!ハマりすぎです!惚れました!!
あれは本当に「パズルのピースがピタッとハマった」という言葉がピッタリくるような、むしろそれ以上の衝撃と感動があったといっても過言ではないような。それくらいのハマり具合だともう思うんですよね。ここはもう本当に褒めちぎりたい!何度でも言いたい!(笑)
鳥肌もんですよ、マジで。痺れましたね。カッコよすぎます!
むしろ最初の流れが良すぎるため、他が霞んでしまいそうですが。。。
それでも他にも、アッパーチューン多めながらも流れが不自然じゃないから、要所要所で曲がコロコロと様々な表情を魅せてくれますし、そろそろ休みたいなー…と思ったタイミングで癒し系な曲を入れてクールダウンさせてくれたりもしますので、疲れることもないですし。
しかもWonderfulのラストの締め方なんかは、本当に一つのショー(EPOCHという作品のステージ)の終わりを見てるようで感動しました。
いくらWonderfulが好きでも、これだけではここまで感動はしなかったと思います。
ここに来るまでの流れが、舞台の中のワンシーンのように繋がっていったため、最後のWonderfulでアルバムの流れが綺麗に昇華したのだと思います。
なんだか余韻に浸れる終わり方でしたよね。今回は隠しトラックはなくて正解でしたよ。
本当に綺麗にアルバムの幕を閉じてましたからね。
……ただ私の場合、Wonderfulが好きで思い入れがありすぎるから、尚更そう感じてしまう部分っていうのがあるとも思うのですけどね。『Wonderful』を初めて聴いたのはDFMIIのツアーの時でしたが、あの時は曲と一緒にFUMIYAくん復帰のMCなんかも出てきてましたからね。
FUMIYAくんがステージに上がって、ライブやって、スポットライトが当たるのを想像して作った曲だということをRYO-Zくんの口から聞いてますから。
FUMIYAくんの願いみたいなのも入ってる曲だと分かってるものですから、尚更今でも感情移入してしまうのですよ!(痛いおばちゃんだと思われるかもしれないけど…)
しかもトラックがノイズっぽいのも入ってて、ちょっとレトロでアナログっぽい雰囲気じゃないですか。それがまた気持ちを掻き立てる要因になっているとも思うのですよね。昔の温かさみたいなのも感じさせるトラックになってると思いますから。可愛いミュージカルみたいなカンジの曲だというのが第一印象ですが、聞けば聞くほど、この曲は生音と電子音の組み合わせが最高だと思ってしまうのですよね。
電子音が転がるような愛らしいループがきたかと思えば、ドラムで一気に生音全面に出してフックまで盛り上がるし、RYO-Zくんバースではシンプルになったトラックにピアノが強調されて、可愛いからお洒落な雰囲気に変わるし、かと思えばILさんバースではお洒落な雰囲気も一変して、どこか緩さや微笑ましい空気を持って来たりして……。
最後は最後で「バケツをひっくり返したような」という表現がピッタリな、今まで見せてくれた色んな一面全てをごちゃっと混ぜ合わせたような、何でもアリ的な加速感をもって突っ走ってしまうという。
常に変化があってもっと聞きたいと思わせるトラックが、本当に凄くて絶妙なバランスの上に成り立っているのだと思うのですよね。
トラックの雰囲気にMCの声もリリックもちょうど良い塩梅できてるから、それがまた曲の良さをより引き出してるとも思うしね。
おまけにライブ映えバッチリなんで、私の中ではもう最高なのですよ!しかも、「何かの曲に似てる」っていうのがパッと思い浮かばない曲でもあるんですよね。
これはWonderfulに限った話でもないですが、RIPちゃん達がまた新しい要素を取り入れてるから「似てる」っていうのがこないのだと思うのです。こなれてないからだと思うの。
そういうFUMIYAくんの持つRIPの根本的な部分っていうが、しっかり根付いた曲なようにも感じましたね。
RIP SLYMEというグループが前に前に進んでいる様が現在進行形で分かるような曲だとも思いました。ただ、どこか『マタ逢ウ日マデ』も彷佛とさせるような曲だとも思うのですよね。
トラックはもちろん全然違ってて似てるとは思わないのですが、なんかどちらも明るいトラックの中にも哀愁や奥深さが感じられるとでもいいますかね。
喜怒哀楽といった感情全部詰め込んて、ぶちまけたような衝動が詰まってる曲だと思うのです。楽しくて嬉しいハズなのに、なぜかどっちも切なさを感じてしまう……という共通点があるような気がします。
上手く表現出来ないのですが、そんなもどかしさも魅力の一つとなってしまうような、そんな不思議な曲だとも思いましたね。
そして、私はどうやらそういう意味深な曲に弱いらしいので、この曲大好きなんですよね。++ 色々ひっくるめて思ったこと。
今回は第一印象から凄い好きだったんですよね。
「なんでかな?」と思って考えてみて、行き着いた答えは「楽しいから」。
音の気持ち良さもさることながらね。
なんかアルバム全体からそういう『楽しい』って空気が、溢れんばかりに飛び出してる気がするのですよね。
嬉しい気持ちがこもってるように感じられます。だから好き。
もちろん、今でのアルバムもRIPちゃんたちは楽しんで作ってたと思いますよ。ちゃんと楽しいと感じてましたからね。
でも、MASTERPIECEからの時を経て得たモノや経験が、今回は如実に大きく影響してると思います。
雑誌等を見て思ったのですが、やっぱり今まで以上に音や自分自身やグループなど、5人全員が色んな事柄と向き合って、見つめ直したからなんでしょうね。
今回のアルバムはインスト以外全曲全員参加してるっていう所にも、5人で試行錯誤した部分が伺える気がしますし。気合い入ってますよね(全員参加でアッパー系の曲が多いため、人によっては逆に濃すぎるイメージも持ってしまわれそうですが…。私はRIPちゃんみんなが参加してる曲が多いってのは単純に嬉しいので、今回のアルバムも全然平気なんですけどね)。
5人で考え見つめ直して、その結果生まれた『楽しさ』ですから、今までとはまた違った味わいがあるんだと思うんです。
なんかね。また一回り大きくなったような気がしますよ。
安心した楽しさがありますね。
笑顔で踊れるくらい楽しいんだけど、足元は揺るがなくて。
なんと言いますか……意図的に地震をおこせるようになったカンジ?
不可抗力じゃ無くて、結構狙って出来るようになったのかなぁ……と勝手ながら思ってます。
それプラス、自分達の意志もきちんと貫いてるように感じられますから、良い成長をしてることが嬉しいですね。
……こんなこと書くと何様だって思われそうですが、ゴメンナサイ。
でも、今回のアルバムからは楽しさと同時に前向きさも感じちゃいますからね。RIPちゃんはやっぱり凄いことをやっちゃう人達だと、改めて思いましたからね。楽しくて嬉しくて、でもどこかちょっぴり切なくもさせて……また逢いたくなる。
繰り返し聴きたくて、自然と次の音源なんかにも期待しちゃって、早くも来年の活動が楽しみになるような。
なんだか、そんな前向きなことを思わせちゃうアルバムだと思いました。
2007.11.18 はるひ
(ブログに書いた『EPOCH』の感想に大幅な加筆修正を致しました)
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