MASTERPIECE

+ 曲の第一印象とか感想みたいなもん
+ ボーナストラックについて
+ 曲の流れについて
+ 最後に。思ったこと色々。

 

++ 曲の第一印象とか感想みたいなもん

順不同で書いてますので、ご注意下さいませ。

まず、全体を通して聴いて最初に思ったのが、『GALAXY』が意外にもアルバムにピッタリとはまってる気がしたってことなんですよね。
生音中心なアルバムの中で全然場違いじゃなくて、逆に持ち味が良く出て似合ってると思ったのが印象に残ってるのです。
『Rock it!』はあの低音とギターの音がやっぱりカッコイイですよね。
オールドスクールとかは全然詳しくないんですけど、古いカンジのロックで、大人な雰囲気ですがまた素敵だし。
『ON & OFF』の音の組み合わせ(生音と電子ピアノ)も好き。なんて説明すればいいか分かりませんが、タカタカと短いテンポで刻んでいくビート(?)と合わさって、面白いトラックになってるんですよね。
おひょいさんも好きですよー。
音の増えていく『Prologue』と、音の減っていく『Epilogue』
始まりと終わりをきちんと表現してると思うです。
『Mellow Morrow』のILさんとPESくんの声が重なるところも、イイ味出してるし(IL氏の声がまたトラックに合ってるんですよね)。
あとこれは、本当に森くんを贅沢に使ってて凄いなーと。ラストの森くんの声も綺麗でいいですよねー。
『AMAR』は落ち着きますね。どうしてもストSUNを思い出しちゃうけど(笑)。
『STRANGE』のRYO-Zくんの追加ヴァースも良かったですよね。
ってか、RYO-Zくんのトコロでリリックの流れが変わる展開の仕方と、その次にDandelionを持ってくるという選曲は、あまりにもしっくりしすぎてて、最初聴いた時は普通にちょっと聞き流してしまいましたよ(汗)。
その流れが本当に「当たり前」って感じがしすぎたもので。逆に気付かなかったのです……。
んで。『Dandelion』はやっぱり良い曲だし、この前にSTRANGEがあることがまた曲の良さを引き立ててると思うし。
ダンデは本当にあたたかい良い曲ですよね。
その後の『Unknown』も、これもDandelionからの流れが、これまた聞き逃してしまいそうなくらい凄い綺麗で違和感なく。。。本当にRIPの今とこれからを表わしてるような感じがして、じーんときたし。。。
これは何回も聴いた今だからこそ思えたことで、ホントの一番最初は「パッとしなかった…」…なんて思っちゃったんですよね。ごめんなさい。
『Masterpiece』も実は最初はパッとしなかった部類に入ってしまうのですが……。でも、今は好きですよ。西部劇を連想させるような、あの渋さがクセになるカンジで好きなのです。
ビートルズの「Day in the Life」をサンプリングしてるっていうのも面白いですよね。
そして、『黄昏サラウンド』は言うことないです。やっぱり大好き。愛してます(笑)。
で、『Get Busy』の「鼻毛ボーン!」で、毎回吹き出す(笑)。ヤバいです。「鼻毛ボーン!」がツボに入りまくってるみたいです。ここでいっつも笑っちゃいます。
というか、この曲は音のリズム感というかテンポというか、それがスゴイ流れるような感じで、聴いてて気持ち良いんですよね。

……ただ。
M・I・L・Kのゲップだけはやめた方がいいんじゃないかと思ったですね。
ガムをくちゃくちゃ噛む音とか、ビスケットをぼりぼり食べる音とかもそうだけど、この手の音って好き嫌いが激しいですから。
気にならない人もいるけど、苦手な人は本っっ当に嫌いだから(ちなみに私は平気ですが、友人がこの手を音をめちゃくちゃ嫌うもので、どうしても気になってしまうのです)。
曲の善し悪しに関係なく、生理的なもので曲を嫌いになるっていうのは、さすがに寂しいですからね……。
なので、無くすとまではいかなくても、ゲップの音はもうちょっと低い方が良かったんじゃないかなぁ……と思ったです。
M・I・L・Kのトラックが好きなだけに、これは今でも思うことですね。
ゲップも凝ってて面白いと思うけどね。トラックも、ちょっと前の外国のミュージカルみたいで、凄いノリやすくて、なんか楽しくなってきますよね。

以上。
簡単にではありますが、それぞれの曲に対しては、こんなことを思いました。

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++ ボーナストラックについて

初回盤のみに収録されてますが。。。

『朝焼けサラウンド』は素晴らしかったですね。
オーケストラバージョンみたいなカンジで、壮大で、きらきら爽やか。
本当に夜明けの朝の空気を吸ってるみたいでしたよ。
黄昏の良さを壊さず、新たな雰囲気を作って。。。
綺麗に続いていた曲の流れを受け継ぐみたいにして、しっかりとアルバムを締めてたと思います。
そう思うのですが……。
もう一つのボーナストラックが色々と凄かったもので(笑)。
「アソコのスー」というタイトルで、「スレル」というグループが歌ってるらしいのですが……(ストSUNでタイトルとか発表してました)。
もう、RIPの曲で最初から最後まで爆笑した曲は、これが初めてですよ。笑いすぎて腹が痛いよ、、、
折角、朝焼けで感動してたのに。ぶち壊しましたね。見事に。
こういう曲をラストに入れるこの人達は、本当にアホですなぁ(笑)。
ええ、良い意味ですよ。くだらない、そんなトコロが大好きよ。うん本当に。
おまけに。
トラックそのものは結構真面目なんですよね。しっかりしてるんですよね。
それだけに、しっかりしたトラックで、ああいうエロリリック+普段では有り得ない裏声&低音がのっかったもので、そのギャップが可笑しくて可笑しくて。更に爆笑。
MCの力って大きいんだなぁ……と、変なところで感心してしまいました(笑)

ちなみに。
ちょっと話が戻って申し訳ないのですが。
朝焼けは素晴らしいし大好きですけど、それでも私は黄昏の方が好きですね。
朝焼けのキラキラ感に思いっきりやられてしまってますが、こっちはちょっと綺麗すぎるので。
黄昏みたいな、綺麗なんだけど深いような、あの雰囲気がやっぱり好きなもので。。
まあ、この辺は個々の好みの問題ですしね。

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++ 曲の流れについて

最初の方にもちょっと書きましたけど。
今回のアルバムは流れが凄い綺麗だったと思うんですよね。
一見すると、ちぐはぐのように思える流れでも(私的には最初、黄昏が3曲目ということに疑問すら持ってましたし。今でこそあの位置で良かったと思ってますけどね)。
一つの作品として通して見ると、まるで物語を読んでるみたいに、綺麗に流れて繋がっていってるその空気が、本当に気持ち良いものだと感じましてね。
それと同時に、まるでその流れがごく自然のことのように、当たり前のことのように進んでいってることにも、素直に凄いと思いました。
特に、STRANGE→Dandelion→Unknownの流れなんかは、生きるために空気を吸って吐いて……の、そんな当たり前の動作が、そのまま形になってるようにも思えたのです。
当たり前すぎるが故に、気付かないまま通り過ぎていく空気を持っていたように思ってね。

この3曲の流れについて、もうちょっと細かく書きますと。
『STRANGE』でRYO-Zくんのヴァースが追加されたことによって、引き蘢りがちだった曲の世界観がガラッと開けて、前向きになったっていうのが、次のDandelionに違和感なく繋がっていって、物凄い良い効果をもたらしていたと思うのです。
まるで、STRANGEの冒頭で降ってた雨がRYO-Zくんヴァースのトコロでやんで、代わりに雲の切れ間からのぞいた光が、キラキラとタンポポに降り注いでいった……みたいな。
恐ろしいくらいロマンチックに書いてしまいましたが、そんな風景の繋がりを連想させるような良い効果があったと思うんですよね。
それに、一度は完成されてた曲が、REMIXとは別にヴァース1つ追加されただけで、元々曲の持ってた意味や世界観までもガラッと変えてしまったということにも、衝撃をうけましたし。
それくらいSTRANGEについては、先が見える作品に変わって凄いと思いましたね。
……流れの話に戻りますが。
『Dandelion』は元々、穏やかな平和的な良さを持っていましたが、ダンデの前にこのSTRANGEが来たことによって、曲の持つ温かな空気がより深められて、引き出されて、今まで以上に意味のある作品になった気がするのですよ。
少なくともDandelionのリリックは、聞き手により一層伝わりやすくなったと思います。
伝えやすい雰囲気と土壌がしっかり出来たと思いますから。
そんな伝わりやすい空気を維持したまま、次にやってきた『Unknown』では、ただただ聞き入ることしか出来ない状態を作り上げていたように思います。
あれこれ考えることも忘れて、感じたまま、気がついたらスッと心に何か入っている……みたいな。
本当に空気みたいに流れて、染み込んでいったような気がするんですよね。
ダンデの持つ温かい空気が続く中、UnknownではRIP SLYMEというグループの今おかれている状況とこれから先の未来が、ごくごく自然に綴られていて。。
ゆるゆると流れる中、景色と溶け込んでしまいそうにも思えるんだけど、それが決して不安定なものではなく、あくまでも一つの物語として成立しているような、そんなしっかりとした枠組みも感じられて……。
思うことは色々あるんだけど、なんだか不思議な気分にもなっちゃうんですよね。
この一連の流れ全てがしっくりしすぎているだけに、尚更ね。

私は特に鈍感な人間なもので、これらは何回も何回も聴いた今だからこそ思えたことですけど。。。(ホントの一番最初は「パッとしなかった…」なんて思っちゃったんですよね。ごめんなさい)
作品の中で自然な空気を作れるというのは、本当に凄いことだと思うんですよね。
流れが自然ということは、その流れを作ったRIPちゃん達も、自然体な姿で作品作りが出来たことにも繋がると思いますから。
時間とか制約は色々あったと思うけど、ありのままのRIPちゃんの姿が投影された作品になったと。今回、曲の流れを聞いて思いましたね。
もちろん、これはあの3曲の流れだけではなく、全体全ての流れがあったからこそのことだと。そう思います。

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++ 最後に。思ったこと色々。

今回のアルバムは全体的に凄い落ち着いていて、安心して聴いていられる一枚ですよね。
RIPちゃん達の安定してきた気持ちが、そのまま曲にも反映されているような…。そんな風にも感じます。
ただ、最初に聴いた時。
素直に感動した曲あり、あれ?って思った曲も私の中ではありました。
曲から受ける安心感と一緒に、弾けた部分がちょっと足りなかったり、葛藤が少なくってきた(とPESくんが雑誌のインタビューで言ってた)トコロから生まれる音に、多少の物足りなさも感じていた部分が、私の中では多分あったからだと思います。ごめんなさい。

でも。
だからといって、聴くのをやめようとは思わなかったんですよね。
停止ボタンは押したくなかった。
これは別に「ファンだから絶対好きにならなきゃ!」とか、義務とかそういうことではなくて。
聴き終わってからも単純に「もう1回聴きたい」って思って。
曲をスッ飛ばしたりしないで、もう1回最初から最後までちゃんと聴きたい。じっくりしっかりもっとずっと聴いていたい。
自然とそう思えるアルバムだったのです。1回だけじゃ何か勿体無くて。
聴けば聴くほど、じわじわじんわり不意打ちも交えつつ、どんどん侵食されていくような感じにもなりますし……。
これは、RIPからのメッセージが今まで以上に伝わっているアルバムだからじゃないかなぁ……と、勝手ながらそう思ってます。
伝えていることが全然押し付けがましくなくて。あくまで自然に、そこにあるのが当たり前のように、すーっと心に入ってくる音と言葉。
聴いてると自然と笑みがこぼれてしまうような、暖かくて心地よくて、遊び心も忘れていない楽しい雰囲気。
その上、今までのアルバムともまた、ひと味もふた味も違うのに、RIPの良さは今回のアルバムにもきちんと凝縮されているわけですから。
それらは「物足りないかも?」と最初に思った気持ちを払拭してしまうくらい、大きな存在で、その存在が何だか私にとっては嬉しくて。
やっぱりRIPは凄いな…と、素直に思います。凄いというか深いというか。

それにね。
本当に、この人達の音の幅って凄い広いですよね。
許容範囲というか、懐というか。音の引き出しが物凄い豊富なんだなーと。
生音中心な今回のアルバムを聴いてて、それは改めて思いましたね。
同じ所に留まらないっていうんですかね。
常に新しいものを取り入れてるカンジで。
常に前へ前へって感じがしましたもので。
多分、RIPのそういうトコロも私は結構好きなのだとも、思いました。
色々と受けとめて、色々と考えて出来た、RIPらしい一枚だとも思いますしね。

そして。
手慣れた感やこなれた感じが嫌なFUMIYAくんは、これもまた壊していくんでしょうね。きっと。
そしてまた、新たな魅力を加えていくんでしょうね。
でも。どれだけ壊していっても、RIP SLYMEとしての大切な部分は曲にちゃんと残っていきますから。
だから。これから先また物足りなさを感じたとしても、同時にその物足りなさを上回るくらい凄いことをやってくれちゃうんじゃないか。
姿形は様々変わったとしても、これからもどんどんRIP SLYMEらしい作品を作っていくのではないか。
今回のアルバムを聴いて、そんなこともまた思ったりしました。

このアルバムは、長い付き合いが出来る一枚ですね。
私の中では『Dandelion』は時が経つごとに、良くなってくるような気がする曲だと思っているのですが(私の場合、シングルリリース時は今ほど好きでもなかったですし)。
この『MASTERPIECE』というアルバムも、時が経つごとに良さが成熟されていくような……。
発売から1年以上たった今。そんなこともふと思いました。

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2006.8.7 はるひ
(アルバム発売時にブログに書いた感想に加筆修正を致しました)

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